2015年6月24日水曜日

大人のためのアイカツ!最高の15曲 Part.2

前回の記事「大人のためのアイカツ!最高の15曲 Part.1」の続きです。

指摘をもらって気づいたけど、ある程度アイカツ!の知識がある人向けのものが多くて、あまり入門には適さない内容になっているかも。そういうときは文章を読み飛ばして動画だけ見てもらえれば良いでしょう。

Part.1では少し中途半端ですが第9位まで発表しました。意外と反響がありました。ありがとうございます。残り半分ですが一気に行きましょう。その前になんとなく気になってアイカツ!の全楽曲数を数えてみましたけど、数え間違いがなければ現時点で72曲もあるんですね。つまり、ここから先は本当に選ばれし曲ということ。「あの曲はいつになったら登場するんだ!」とイラつきながら見て下さい。それではそうぞ。



No.8 - 笑顔のSuncatcher


まずはこちら。2ndシーズン『POP ASSORT』収録。スターライトを去った美月ちゃんが偶然見つけたカワイイ一般人みくるちゃんを従えたユニット「WM」として発表した曲。バキでいえば美月ちゃんがオーガで、みくるちゃんが天内悠ですね。WMというネーミングのセンスは相変わらずどうかと思うが、そこはあまり重要ではない。この曲は劇場版での美月ちゃんを見る前と後では少し印象が違いますね。言うまでもなくこの曲に登場する「太陽」はみくるちゃん、「月」は美月ちゃん、「あなた」はいちごちゃんでしょう。自分が去った後イマイチぱっとしない「枯れた海辺の街=アイカツ界」に活を入れるべく立ちあがった美月ちゃんですが、かつて「夢見る自分で恋したい だってわたしがわたしのヒロイン」「きみの眼に私を灼きつけたい 譲らない 求めるものはすべて奪いとる ファム・ファタルの引力」と歌っていた女帝の面影はありません。いちごちゃんのために噛ませ犬になることを覚悟した美月ちゃんが歌う「ひとをしあわせにする チカラを 魅力を ふりまいて光れ 笑顔のサンキャッチャー」はマジで泣ける。この曲はできれば劇場版とセットで見ることをオススメします。美月ちゃんの思いがより伝わるので。




No.7 - Kira・pata・shining


続いてこちら。この曲は非常に人気があるので遂に来た!って感じではないでしょうか。2ndシーズン『Sexy Style』から。“ダンシング☆ベイビー”と並ぶ奇曲でありながら、こちらは「ボヘミアンスカイ」のトップデザイナー兼ドリアカ所属のアイドル、そらちゃんの持ち曲としてアニメでも複数回使用されました。サウンドはサイケデリックなアブストラクト・ヒップホップ調で、延々ループされるシタール風のフレーズが呪術的で激クール。ライブパートでもそらちゃん分身しまくりで儀式めいてるし、まるでカルトの女教祖のよう(アイドルやデザイナーは元々そういうものと紙一重なのかもしれないが)。歌モノをほとんどワンコードで進行させるところは、言わずもがな“トゥモロー・ネバー・ノウズ”、もしくは、渡る大陸を間違えた“クロスアイド・アンド・ペインレス”のようだし、我々にとってより身近なものでいえばお経ということになるんですかね。やっぱり宗教的なものに話が戻ってしまう。とにかく幼女向けのアイドルポップとは思えない異端ぶり。他人にアイカツ!の楽曲の多様性を説明するときは、とりあえずこの曲を聴かせれば間違いないでしょう(テレビでもそういう意図でこの曲が紹介されてました)

アイカツ!にはこの曲以外にも、ダブ/レゲエ、スウェディッシュポップ(どっちかというか渋谷系のパロっぽいが)、和モノなど、ワールドミュージックを取り入れた曲はいくつかあるけど、この曲のインパクトはやはり群を抜いている。歌詞もギリギリまで攻めてますね。「内面の光をカラフルに散りばめて 媚薬をじょうずにお砂糖でくるみましょう 最高の呪文は心から誉めること」 このライブパートも2ndシーズンで一番引き込まれますね。アニメ版のミックスよりCDの方が飛べるので、そっちもぜひチェックしてください。そらちゃんの新曲聴きたいよ。




No.6 - SHINING LINE*


2ndシーズン後期OP。この曲については、2ndシーズン最終話(第101話)「憧れのSHINING LINE」までと劇場版を視聴した人に伝えたいことは何もないが、一応何か書いておくよ。「SHINING LINE」とは3人の主人公、美月ちゃん、いちごちゃん、あかりちゃんの「道しるべ」「夢」「あこがれ」を繋いだものだけど(もちろん他のアイドルたちとの「友情」という意味もあると思うが)、これは、いちごちゃんにとって憧れだった美月ちゃんが道しるべとなってトップアイドルになるという夢を掴んだように、また同じことがあかりちゃんにも起こっていくという、「あこがれ」というバトンを繋ぐ希望の歌だよね。単なる世代交代の歌ではないのです。「大人のためのアイカツ!最高の15曲 Part.1」で“カレンダーガール”について「シリーズを通して存在感を放つメインテーマ」と書きました。あれ嘘。忘れて下さい。本当はこっちがそう。

一番ぐっと来るのは「知りたい キミはどんなふうに 信じる夢を 歩いてきたんだろう」、「教えて キミはどんなふうに 不安な夢と 向き合ってるの?」の部分。これ、絶対泣くだろ。誰が誰に宛てた言葉なのかは様々な解釈があると思うが、どう捉えても泣ける。あかりちゃんは二人の先輩のような天才ではないかもしれないが、いつか登場するあかりちゃんに憧れるアイドル(まどかちゃんはそういうポジションではないよな…)に対して、再びこの曲が意味を持つ瞬間を僕らは待ち続けるのだ。動画は本当はアニメOPが良いんだけど、見つからなかったのでアイカツ8のものを貼っておく。この曲は必ずアニメOPをチェックしてほしい。




No.5 - stranger alien


2ndシーズン『CUTE LOOK』収録。クールタイプのブランド「フューチャリングガール」のPVで使用されたあおいちゃんの持ち曲ですね。忘れもしないアニメ第90話「ひらめく☆未来ガール」で一度だけ使用された、軽快なギターカッティングが心地よいハウス調のポップス。僕はあおいちゃん推しなので多少贔屓目に見ている部分があったとしても、この曲の良さは間違いなくトップクラスでしょう。少し脱線するけど「フューチャリングガール」って確実にパフュームを意識してると思うけど、結局最後までパフュームライクなエレクトロはやらなかったね。まあ今後あおいちゃん以外に「フューチャリングガール」を着るアイドルがいないと決まったわけではないですが。

話を戻して、この曲について語るには、1stシーズンでのあおいちゃんの持ち曲“prism spiral”を引き合いに出す必要があるでしょう。“prism spiral”で、「スピードにときめきながら ずっと信じてる明日 チラリ あたなへの光の中で ウタウ 誘う」と歌ったあおいちゃんの、憧れの対象としての「あなた」はこの曲における「私」に重なり、かつてこうありたいと願った未来の自分の姿ではなく、主人公の親友として絶対にトップアイドルにはなれない現在の自分を肯定する。何この自己犠牲と矛盾。しかも自らを「stranger(よそ者)」と呼ぶなんてあおいちゃん強すぎるよ。何故そこまでして主人公の親友という立ち位置に収まらないといけないのか。俺はトップアイドルを目指すあおいちゃんをもっと見たかったよ。ソロアイドルとしてのあおいちゃんの最終回はこの曲で迎えたと言って良いと思います。動画は敢えてCDバージョンのミックスのものを。この動画はわずかに音ズレしている気もするが、アニメ版のミックスよりこちらの方が好きなので。




No.4 - Trap of Love


1stシーズン『SECOND SHOW!』から。今回紹介した曲の中では“カレンダーガール”に次いで古い曲ですね。アイカツ!ファンでこの曲が嫌いな人は少ないでしょう。初期から愛される名曲。セクシーステージの曲なので、一応蘭ちゃんの持ち曲のはずだけど(1stシーズンのセクシータイプは美月ちゃんと蘭ちゃんしかいないので)、アニメでの初出(第13話)は何故か蘭ちゃんではなくいちごちゃんのショーに使用され、蘭ちゃんがソロでこの曲を踊るには約1年後の2ndシーズン第57話を待たなくてはならないという…。結局、蘭ちゃんはその後もソロ曲をもらうことはなく、メインキャラにも関わらず最後までこれ1曲だけという不憫さ(それだけこの曲が愛されていたとも)。以前HMVさんの店頭用レコメンドを書かせてもらったときも、アイカツ!のベストアルバムへのコメントで、この曲について取り上げました。この記事のようなファン的な視点ではなくて、単純にポップスとしての良さについてのコメントだけどね。それだけこの曲はキャラへの感情を抜きして、ミドルバラッドとして非常に秀逸だと思います。

とりあえず、第57話の蘭ちゃんのショーを見てほしい。蘭ちゃんが初めて星座アピールを出す回ですね。蘭ちゃんの表情もなんだかエッチだし、美しき刃たる所以を久々に思い出しました。本当に久々にね。なんだかんだで、蘭ちゃんはあおいちゃんの次に好きなキャラだし、この曲を初めてソロで踊ったときは泣いたよ。




No.3 - Good morning my dream


残り3曲ですね。どんどん行きましょう。3rdシーズン前期ED。この曲は第102話で初めてEDとして使用されましたが、ファンの間でも物議を醸しましたね。これは3rdシーズンの“カレンダーガール”なのか? 暗すぎだし、歌詞も意味深だし、そもそも本当にあかりちゃんの歌なのか? みんな困惑したと思います。この違和感の真相はアニメ第125話「あこがれの向こう側」で明らかになるわけだけど、その展開があまりに劇的で、良く出来過ぎていて、この曲への評価はそこまで含めた複合的なものだと言って良いでしょう。内容については省略しますが、OP/EDの歌詞や映像が伏線になっているのは、アニメでは当たり前のように使われるギミックだけど、アイカツ!のような長編(もう2年半やってるからな)でそれを仕掛けるのは勇気がいるよね。すべてを見ているのが前提なわけだし、しかも僕ら大人と違って子供が純粋にアニメに夢中になる期間はおそらく限られていて、初期から一貫してずっと追っている子供は珍しいんじゃないでしょうか。そう考えると長期間アイカツ!を愛してくれている大人へのプレゼントのような意味が強いのかもしれません。よくアイカツ!は大人のファンに冷たいと言われるけど、それって主にグッズとかイベントとかの話だよね。僕はアイカツ!のアニメには何度も救われてるよ。

“SHINING LINE*”が3人の主人公を繋ぐ希望の歌だとしたら、これは仲間たちとの友情と絆の歌ですね。縦と横の違い。「あの時ね気づいたの これだってわかったの 世界が生まれかわるくらい 大きな声で呼びかけた 振り向いてほしくて」、「大事なぶんだけちょっと 慎重になったり 大胆で臆病で だけど不思議 迷いなんてないね」 ソレイユが2年半(現実の時間でな)をかけてこれを歌ったと思うと本当にぐっと来るよな。ここではソレイユバージョンを貼っておくよ(CD化されている通常のバージョンも勿論好きですが)。ソレイユバージョンのCD化希望。



No.2 - オトナモード


曲紹介も佳境に入ってきました。残り2曲だよ。もしここまで熱心にすべての動画をチェックしてくれた人がいるとすれば、すでにアイカツ!の楽曲がいかに多様な音楽性を持ち、物語・キャラクターと密接に絡み合った名曲揃いであり、今すぐにでもCDを買い揃えたくていても立ってもいられなくなっていることだと思うが、ここから紹介する最後の2曲は完全にダメ押しだ。マウントポジションで一方的に殴られるような圧倒的なパワーを持ったアニメ史上に残る大名曲だ。折角ここまで読み進めて来たのなら、最後までチェックしてからCD屋へ行きましょう。多分アニメイトのようなオタク向けのショップより、タワレコや家電屋の方が揃ってると思うよ(僕の地元の場合だけど)

ではいきましょう。2ndシーズン『CUTE LOOK』収録。もう失う物は何もない無所属フリーター、みくるちゃんのソロ曲。今回紹介した15曲のうち4曲が『CUTE LOOK』の曲ですね。これは一家に一枚だな。とりあえず一枚しかCDを買う金がないのなら『CUTE LOOK』から入るのはアリだと思います。この曲の特徴は、まずアイカツ!屈指のミドルバラッド“Trap of Love”の延長線上にある恋愛の歌だけど、“Trap of Love”の世界をさらに推し進めて、良く言えば大人に、悪く言えばビッチ化した内容になっていること、そして、アイカツ!の所謂「キャラソン」(敢えてこの言葉は避けてきたが)としての素晴らしさに共通する部分でもあるけど、キャラのイメージと音楽性が完全に一致しているところ、この二つですね。中卒のフリーターでアイカツ!キャラの中で最もギャル感のあるみくるちゃんにダブ/レゲエ風アレンジのこの曲を歌わせるという、田舎のヤンキーと型落ちした高級車みたいな組み合わせ、まさにベストマッチ。あと、シンガーとしてもみくるちゃん(の歌唱担当)はとても良いと思います。WMの“笑顔のSuncatcher”でも歌では完全に美月ちゃん食ってるし。実はスミレちゃんも同じ人だったりするのですが。そんなみくるちゃんに粘っこい歌い方で「こんなトクベツな夜に ずっとずっと憧れてたの もうすぐおうちに帰るから 今だけあたしが主役でいいかな?」とか言われたら悶絶必至。みくるちゃんには早くアイカツ界に復帰してもらって、最初からすべてを持っているまどかちゃんに焼きを入れてほしいところだ。




No.1 - チュチュ・バレリーナ


遂に最後の1曲だよ。ここまで読んだ人なら、もうおよその察しはついていたことでしょう。2年半のアイカツ!の歴史の頂点に位置する曲。3rdシーズン後期EDで、スミレちゃんと凛ちゃんによるユニット「Dancing Diva」の持ち曲。OP/EDを主人公以外の特定のキャラの持ち曲にしたのはこれが初ですね。ほぼ4コードのみで進行するミニマルでゴシックなミドルバラッド。この曲については細かいことは抜きにして、まずはDancing Divaのライブパートを見てほしい。

「明日への幕があく(カーテン)夜があける もうすぐ(時計塔)」 ―― これまでも何度か言及してきた「休息」「眠り」といった死を連想させるワードが登場する一方で、コーラスでは「夜があける」と高らかに宣言する。この曲での「夜」とは絶対的なトップアイドル(もしくは主人公)の不在、夢の瓦解、憧れの消失、此処に取り残されることの不安や恐怖といった感情が入り混じった現在のスターライトを取り巻く状況にも取れるわけだけど、そんなドン底と言える状況下で最初に光を見出そうとしたのが、3rdシーズンのメインキャラの中で一番控えめで、ただひたすらに、「うん、うん」 と相づちばかり打ってきたスミレちゃんなんだよね。過去(のトップアイドル)との決別。停滞する現状の打破。いちごちゃんへの憧れを追うだけのあかりちゃんでは到達できない世界を見たいと願うスミレちゃんが自分と同じ何も持たない新入生の凛ちゃんをパートナーに選ぶことも理解できるし、この曲は「憧れ」を追うだけのアイカツ!の歴史に対するカウンターなんだよ。このスミレちゃんの決意、頭では分かっていても肝心なときに何もできない無力な自分には眩しすぎるよ。

でも、アニメ第138話「素顔の輝き☆」であかりちゃんとまどかちゃんのユニットskipsと、Dancing Divaの対決があって、Dancing Divaはこの曲を歌ってあっさり負けちゃうんだけどねー。主人公の絶対的な力には抗えないということか。




いかがだったでしょうか。独断による解説で15曲紹介させてもらいました。ポップミュージックとして良いと思うもの、視覚的な要素も含めて良いと思うもの、ストーリーと絡めて良いと思うもの、サウンドが良いと思うもの、いろいろあると思うので、どこに重きを置いて評価するかによって、このランキングは大きく変わると思います。好みや感じ方は人それぞれなので、当然反論はあると思いますが、こういう意見もあるということで読んでもらえれば幸いです。

後で読み返してみると、やや3rdシーズンに対して否定的なトーンで書いている気もしますが、基本的には万遍なく平等にアイカツ!という作品が好きなので、1st~2ndシーズンの方が良かったと言う気もまったくないし、むしろ“チュチュ・バレリーナ”のような曲が出たことを痛快に思うくらいです

最後に、ランキングをまとめるとこんな感じでした。

1 - チュチュ・バレリーナ
2 - オトナモード
3 - Good morning my dream
4 - Trap of Love
5 - stranger alien
6 - SHINING LINE*
7 - Kira・pata・shining
8 - 笑顔のSuncatcher
9 - ハッピィクレッシェンド
10 - Poppin' Bubbles
11 - Du-Du-Wa DO IT!!
12 - カレンダーガール
13 - ダンシング☆ベイビー
14 - Lovely Party Collection
15 - Take Me Higher

あと、この記事を書いていて、ふと気になったのは、「世間ではどの曲が人気なんだろう?」ってことかな。やっぱり“カレンダーガール”や“ Signalize!”や“ダイヤモンドハッピー”なんだろうか。詳しい人教えて下さい。→ ちょっと調べました。ネットで人気なのは“硝子ドール”と“Take me higher”なんですね。ユリカちゃん人気すごい!

これからもアイカツ!のわくわくするような展開と曲に期待しています。この記事を読んで興味を持つ人が一人でもいたら良いですね。多分また3年後くらいに同じ記事を書きます。

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